ブログ再開のお知らせ

2019年8月から2年半も休筆していました。休筆というよりもうやめたつもりでしたが、後期高齢者になって仕事を減らしたし、それでなくてもMRIを撮ったら脳が縮んで頭蓋骨との間に隙間ができているので、どうもこのままではまずい。で、無駄な抵抗と知りつつ、憎まれ口を叩いていれば何かの足しになるかと、ブログを再開することにしました。ご愛読いただければ幸いです。


動画制作

会社案内というと、ホームページのほかにはこれまでパンフレットを用意していたが、もうそんな時代ではなかろうと、動画を作ることになった。
制作会社を決め、参考までに他社の動画を4、5本見てみたが、どれも似たり寄ったりのワンパターンで面白みがない。冒頭は森の空撮から始まって、ドローン搭載のカメラがパンすると工場の全景が映る。そこから屋内に潜り、清潔な職場、勤勉でにこやかな従業員の働く姿、再び外に出て発展を続ける大都市の俯瞰、チャカチャカとリズムのよい音楽、そして自画自賛のナレーション。自社紹介にまさか辛口批評もできまいが、これではすぐにあくびが出て、我慢するのも3分が限度だろう。
「そうです。3分がこの種の動画の目安です」と制作会社のディレクターも言うが、お客に我慢させたのでは会社案内にならない。
「これねえ、テレビの食レポと一緒だよ」と私は言った。外食の店を訪問して試食したタレントやアナウンサーが、その味を視聴者になんとかして伝えようといろいろ言ってみるが、食べる前から褒めるに決まっているとこっちはわかっている。味見できない以上、本人のひとり相撲を白けて見ているほかない。
チマチマしないで140億年前の宇宙の誕生から行こう、と提案した。その悠久の時空を超えて、現在のわれわれの営みにつながっている。それでこそ当社の企業理念「森羅万象に生かされ、志をもって一隅を担う」にふさわしい。
というわけで、動画の導入部は、宇宙の一角で地球が誕生、活発な火山活動、海の形成、シーラカンス、恐竜、原人からホモサピエンスへの進化、有史以後の偉人の登場……つぎつぎ画面が変わってやっとわが社の全景。この偉人でまた試行錯誤。最初はダビンチ、ニュートン、アインシュタイン、ノーベル、ガンジー、キング牧師、杉原千歩、マザーテレサ、ジョン・レノンだった。しかしノーベルは大量殺りく兵器の発明者だから真っ先にカット、ジョン・レノンは肖像権があるのでカット、そうなると代わりにといっても、スティーブ・ジョブスも中村哲もダメ、後半が人道主義に偏っているので、マザーテレサの代わりに女性ならキュリー夫人でどうか。日本人をもう一人というので御木本幸吉の名も挙がったが却下。養殖真珠の発明はすごいが、真珠は別になくても生活に困らない。虚飾の象徴で大金持ちになっただけと言ってしまえば身もフタもないが、系譜の趣旨にそぐわない。
こうして作ってみたら導入部だけで1分、全部で11分。いくらなんでも長すぎるだろうと思ったが、縮めようがない。せいぜい3分と言っていたディレクターも「ストーリー展開がしっかりしているので大丈夫です」。そうだね、面白がってくれればまあいいか。


おまじない

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